Peach blossom(家庭療育ブログ)

梅子さんの小学校編 5(計算式・レシピ・シャーペンを持つ)

🌸桜🌸です。

ここからは、梅子さんが計算できる練習が本格的になってきた頃の課題のお話をしたいと思います。

梅子さんは、数字も書けるようになり1から100なら読んだり、並べたりできるようになりました。

また、タイルでも1から100並べが完璧に出来るようになってきました。

ただ、数概念は、まだ理解に至っていない状態でした。

そんな頃に取り組んでいた課題学習を書きたいと思います。

精神科医の子育て論 (新潮選書) [ 服部祥子 ]
価格:1320円(税込、送料無料) (2020/9/8時点)


計算式

梅子さんが答えが1から10になる足し算九九を覚えながら横書きの計算式に取り組みました。

この時は、すでに自分で数字を書けるまでにしていたので、答えを書く時は、介助なしで書いていました。

しかし、梅子さんは、式に書かれている文字の大きさに対して、異常に大きな文字で答えを書いてしまうので、工夫が必要でした。

画像のように蛍光ペンで丸を書いてやり、その中に入る文字を書くように促しました。

それでも、最初は、うまく入りきらないので、手を添えて介助していました。

しかし、次第に丸の中におさまるよう書けるまでになりました。

ちなみに、毎回、私が手書きで式を書くのがめんどくさかったし、毎日、毎日、計算問題を解いていたので、ドリルを買うのももったいないと考え、計算プリントを無料配布してくださるサイトを見つけて必要に応じてダウンロードしていました。

小学生のための無料ドリル出来杉君(国語・社会・英語・算数ドリルのプリント 問題集)

レシピを読む

梅子さんには、最初、お米を洗う事から始めました。

その事は、以前にも書きましたが、洗米のやり方さえも当時は、手書きで作り、その作ったレシピを課題学習で読んでいくという作業工程がありました。

しかし、今、振り返って思うと、梅子さんには、絵の手順書も文字の書いている内容もさっぱり分からなかったと思います。

しかし、J子先生には、「100までの数字を教える時もそうでしたが、分からない子供だから、分かるようになってから教えればという考えだと、いつになったら、梅子さんは、分かるようになるのですか?」という疑問をよく投げかけてくださいました。

教えなければ梅子さんは、分かるようにならない…梅子さんが分かるようになってから…では、一生分かるまでに至らないし、いたずらに時間を無駄に捨てるだけだと思いました。

だから、分からないけれど、分かるようになるまでの道のりで、私が工夫しながら梅子さんに分からせていくしかないと思いました。

余談なのですが、今回、このブログを立ち上げたのも、正直、作り方さえ自信など全くありませんでした。

ワードプレスを使ってブログなど手作りしたことのない私にとっては、正直、チンプンカンプンでした。

それでも、作りながら、走りながら、覚えていこうと思い、始めました。

ワードプレスの使い方を理解してから、始めようと考えていたのなら、きっとブログなど一生、立ち上げられなかったと思います。

結局、梅子さんも私も根っこは同じなんだということです。

梅子さんは障害者である前に1人の迷える人間なんだということを今でも痛切に感じます。

stray sheep

これが私であり、梅子さんであるという思いです。

シャーペンの持ち方

梅子さんは、上記の計算式でも書いたように大きな数字や文字しか書けませんでした。

以前、梅子さんの幼少期編にも書きましたが、クレヨンでリズムよく文字を書く練習をしていたこともあり、どうしても大きな文字で書こうとしていました。

そこで、J子先生からのご指導のもと、クレヨンからシャープペンシルに持ち替えて、文字や数字を書く練習に切り替えました。

多分、ブログをここまで読んで下さった方は、「どうして小学校低学年なのに、鉛筆じゃないの?」と思ったかと思います。

理由は、2つあり、1つは、梅子さんは、鉛筆のどのあたりを持って書けばいいのか分からないというのが正解でした。

例え、鉛筆の持ち手の所に印をつけたとしても、鉛筆の先がちびてくるため、削るたび、持ち手の位置が変わってしまいます。

そのことで、梅子さんが上手く正しい位置で持てないことが起こりうるので、鉛筆は、早々に諦めました。

そして、2つ目は、筆圧の問題でした。

梅子さんは、筆圧が強めでしたので、筆圧を弱めるためにもシャーペンの折れやすいという力を利用して、芯が折れないように書いていくという練習を積みました。

最初は、ボキボキ芯を折っていましたが、次第に力の調整が出来るようになり、その過程で、シャーペンの芯の出し方や、引っ込め方などをマスターしていきました。

現在、成人してから、たまに突発的に鉛筆を使いますが、持ち手で困るという事はありません。

そう思うと、小さい頃からシャーペンを使わせることが大切だと思いました。

後、J子先生から「発達障害の子供さんが使う道具は、決して安物ではなく、一番良い道具を与えてください。普通でも、不器用でうまく手先の使えない子供たちです。安物だと上手く使いこなせません。」とアドバイスを頂き、シャーペンでもパイロットのドクターグリップを購入しました。

今でも、梅子さんがカレンダーなどにスケジュールを書き込む時は、ドクターグリップを使用しています。

ちなみに筆圧が非常に強い場合、書道の下敷きを利用し、そこで筆圧を弱める練習をする場合もあります。

また、逆に筆圧が弱いお子さんの場合は、子供の手を親が被せるように持ち、力を加えながら、一緒に書いていく練習をし、筆圧の弱い文字と、一緒に書いた筆圧の強い文字を見比べさせて「力を加える」を教えていくことが大切かと思います

そもそも「力」というものは目には見えないので、発達障害の子供さんには、非常に時間のかかる課題ですが、練習量を積むことで必ず改善されるので、諦めることなく、練習を続けていくことが大切だと思います。

では!🌸桜🌸

モバイルバージョンを終了