🌸桜🌸です。
今回は、早期療育について書きたいと思います。
早期療育って何ですか?
生まれながらに人から学ぶことを知らない発達障害の子供に、療育を通して人から学ぶという姿勢を身につける事だと思います。
発達障害の子供は、人から学ぶことを知りません。
しかし、親は、そのことに気づいていません。
療育する前の私は、梅子さんを理解できない上に、問題行動ばかりする子供を責めてばかりでした。
聞き分けもできない梅子さんに嫌気がさし、一緒に暮らすことさえ苦痛でした。
当時、支援の時代に突入してすぐでしたので、福祉や教育の世界では、「嫌なことは、させない」や「ストレスになることはやめておく」というのが主流になっていました。
その理論を当時の私は、鵜呑みにできず、悩んでいました。
本当に、その向き合い方は、適切なのだろうか…。
そんな時に出会ったのがトモニ療育センターでした。
当時の様子は、「梅子さんの幼少期編 3(講演会)」に書いていますので、ご参考にしてください。
梅子さんが小学校2年生から療育センターに入会して、発達障害と適切な教育について学び始めました。
梅子さんは、勉強をするたび、大泣きをしてばかりでした。
そこでJ子先生から教えていただいたのが「人から学ぶことを知らない」でした。
その言葉は、今でも衝撃で覚えています。
まさか人から学ぶことを知らない子供だと思いもよらなかったからです。
そして、これではいけない!と思い、本格的に療育を取り組み始めました。
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重度発達障害と早期療育との関係について
重度発達障害児にとって早期療育って大切なのでしょうか?
はい。非常に大切です。10歳までに適切な療育を受けていないと予後が悪いと言われています。
以前、療育センターのJ子先生から武蔵野東学園の北原キヨ先生の著書を貸していただき、読んだ事があります。
それが私には衝撃でした。
確かにこの一説は、はずれてはいないと思います。
しかし、10歳以降に適切な療育をしようと母親が覚悟を決めた方のお子さんは、ゆっくりとですが、確実に変わっていけると思います。
ただ、変わっていくスピードは、早期療育をした子供と違います。
梅子さんは、年齢を重ねるごとによく大泣きをして、私や家族を振り回していました。
梅子さんが小学校2年生でJ子先生の療育センターに入会し、本格的に私は発達障害と療育について学びました。
そこでマラソンを初め、算数の課題学習、料理や手先を磨く課題をこなすことで、次第に私の指示に従い、問題行動の大泣きが減っていきました。
最終的には、小学校5年生の時、梅子さんに転機が訪れ、問題行動が消滅しました。
そのことは、「梅子さんの小学校編 15 (問題行動 大泣き)」をご参考にしていただけたらと思います。
- 重度発達障害児にとって、適切な早期療育をすることは非常に大切。
- 10歳までに早期療育をしないと予後が悪いという説がある。
- 母親が本気になって覚悟を決めれば、ゆっくりではあるが、子供は変わっていく。
- 適切な早期療育の向き合い方の中で子供の問題行動は閉じていく。
重度発達障害児が人から学ぶことを知るメリット
重度発達障害児が、早期療育によって人から学ぶ姿勢がつくとどうなるのでしょうか?
どんなに難しい課題もへこたれることなく向き合おうとします。
早期療育をする事で、親の力がまだ子供よりあるので言うことを聞かせやすいです。
しかし、小学校4年生くらいを境に、子供が親の力を超えてきて、指示も従えず、暴力的になっていく子供が怖いと思うようになります。
子供を怖いと思う前に、誰がリーダーなのかを伝える必要があります。
ただ、力づくで子供を押さえ込むことは虐待です。
早期療育を通して子供のリーダーになるには、子供に尊敬されることが大切です。
重度発達障害児に尊敬されるためには、課題学習を通してリーダーとして認識してもらうことが重要です。
幼児期の梅子さんは、私の存在さえ知りませんでした。
だからいつも一人ぼっちで、どこかフラフラと私から離れていってました。
コミュニケーションさえ取れない梅子さんと課題学習と多岐にわたる取り組みを通して、私がリーダーシップを発揮し、教えてきました。
今でも、私は梅子さんのリーダーとしてふさわしいのか分からなくなるときがあります。
しかし、迷いが起きた時は、頭の中で「オオカミの群れ」を思い浮かべています。
彼らは、仲間と連携を取りながら獲物を狙って生き延びています。
しかし、集団の規律を守れない個体がいれば、群れから追い出します。
規律を守れない=死
家族の中の規律を守れない個体に対して孤独ではなく「孤立」を与えて大切なことを無言で教えます。
時には大いに褒め、人の温もりを伝えてきました。
梅子さんに「喜怒哀楽」を感じさせながら、リーダーとして教えるべきことを伝え続けてきました。
そうやってコミュニケーションが取れない梅子さんとの療育は今でも続いています。
人から学ぶことを教えることは、重度発達障害児の「心を育てていくこと」です。
虐待や甘やかし、放任も心は育ちません。
課題学習や取り組みを通して、重度発達障害児の心に揺さぶりをかけながら、人間らしく生きること…それが早期療育では可能になるのだと思います。
- 早期療育を通して「人から学ぶ」ことを知る
- 早期療育を通して、重度発達障害児の心を育てることができる
- 早期療育を通して、人間らしく生きることができる
- 早期療育を通して、困難な課題もへこたれず果敢にチャレンジできる
- 早期療育を通して、心も体も逞しくなる
では!🌸桜🌸