梅子さんの小学校編 4(タイル並べ・繰り上がり足算・絵本)

梅子さんの小学校編

🌸桜🌸です。

今回は、梅子さんの中学年あたりのお話をしたいと思います。

梅子さんは、この時期、梅子さんなりに発達の速度がましたように思います。

例えば、以前、梅子さんの幼少期編でも書いた長方形の牛のパズルについて、できるようになっていました。

もちろん、梅子さんなりに練習は積みましたが、コツを掴むという事が出来上がってきたので、どのような絵であっても、すぐに出来てきました。

このパズル、知能検査には非常に大きな鍵となる検査らしく、練習して理解するものではないと当時の支援学校の小学部主任の先生から教えていただきました。

このパズルは「3歳の壁」と呼ばれる箇所を担っているようで、どのようにして、縦と横方向の微妙な差を見分けられるようになったのですか?と聞かれたことがあります。

私が手作りでパズルのピースを作って、練習も積みましたが、本当に見分けられるようになった理由は、実は、タイルの見極めによる力がましたからだと思います…と伝えました。

タイル算のタイルの縦と横の長さの違いがわかれば、牛のパズルも理解ができたということです。

その当時の先生方が、梅子さんがJ子先生と勉強している姿を見たいということで、県外まで一緒に見学に来てくださったこともありました。

重度自閉症の梅子さんが小学校中学年時期は、3歳の壁を越えてきた時期でもありました。

しかし、利口になるということは、裏を返せば、ずる賢くもなる時期です。

次第に手強くなってきた時期でもありました。

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目次

  1. 1から100のタイル並べ
  2. 繰り上がりの足し算
  3. 絵本

1から100のタイル並べ

今までは、梅子さんは1から100の数字並べでしたが、次は、1から100のタイル並べをしました。

タイルの面積で梅子さんは、数字のアルゴリズムより分かりやすかったように思います。

明らかに面積が増えていくことで、数字が大きくなるということは、どういうことなのかを実感できるようになりました。

アラビア数字だけでは、梅子さんには、意味が不明だったのですが、そこにタイルという面積が入ることで、数字が増える、数字が大きくなるという実感を得たようでした。

以前、梅子さんが使用していたタイル算の画像が手元にないので、白浜学園さんが同じタイルを使用しているので、リンクを貼らせていただきます。

ご興味のある方は、ぜひ、見てくださいね。

白浜学園(13ページ目)
白浜学園の日常 【白浜学園(13ページ目)】

繰り上がりの足し算

梅子さんが足し算の次に進んだのは、繰り上がりによる足し算でした。

ここは、想像以上に教えていくのに手強かったです。

例えば、最初、答えが11になる式で「9+2「8+3」「7+4」までは、どうにか理解してくれましたが、

「6+5」のタイルの変化を見抜けず、詰まっていました。

しかし、ここでも繰り上がりの足し算九九ということで、リズム良い音声を入れて、覚えていってもらった経緯がありました。

梅子さんにとって、この時期は、まだ確実にタイルの姿をきちんと見ることが出来ませんでした。

とにかく、毎日、九九の勉強を続けました。

ただ、梅子さんは認知障害であっても、御老人の認知症ではないので、短期記憶が悪いわけではありませんでした。

そのことで、健常のお子さん同様、暗記して記憶していくという力を利用し、覚えていきました。

絵本

梅子さんは、生まれてこの方、絵本など全く興味なく、見向きもしませんでした。

手にとっても、パラパラとめくって感覚遊びをする程度のものでしかありませんでした。

しかし、ある時、J子先生のセッションを受けた時、J子先生は、梅子さんが絵本に興味を持ち出していることに気付いてくださり、「絵本を彼女に与えるのはまさしく、今です!」とおっしゃってくださいました。

その言葉通り、梅子さんは、その日に紹介してくださって貸してくださった絵本にハマり、その日から、毎晩、読み聞かせが始まりました。

その「まさしく今」というタイミングを見抜いた経緯は、いまだに私の中では、分かりませんでしたが、この絵本のおかげで、実は、彼女が生理になってもプールにはいけない…という理屈を学ぶことが出来ました。

もし、現在、生理と水泳のことで発達障害のお子さんとゴタゴタしている保護者の方がおいでましたら、絵本を通して、教えてあげてくださいね。

その後、絵本好きが派生して、トーマスシリーズにハマった梅子さんでした。

自分のお小遣いで本屋に行き、大好きなトーマスの絵本を買っては、読み聞かせしてやると嬉しそうに見てくれました。

後でこのトーマスという本は、梅子さんの倫理観を育てる上で非常に役立ちました。

そう思うと、梅子さんが絵本好きになってくれたおかげで、ほんの少しですが、人として少し形成されたところがあります。

絵本が好きな発達障害のお子さんがいたら、ぜひ、トーマスを読んで聞かせてあげて欲しいと思います。

また、後日、絵本の使い方など、どこかで更新できたらいいなあと思います。

今回は、梅子さんが1番先に好きになった絵本と発達障害の女の子が生理になった時、どうしてダメなのかを絵で教えてくれる絵本をご紹介して終わりにしたいと思います。

では!🌸桜🌸



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