🌸桜🌸です。
今回は、1〜10000のタイル並べの作り方について解説します。
そもそも重度発達障害児に10000も教える必要はあるのでしょうか?
10000まで教えると、ある程度の普段の買い物が自分でできるようになります。
しかし、多くても30までだとしたら、時計の概念もお金も知識として使えません。
時計なら最低でも60までは必要です。
また、1000まで教えられたとしても、お金だと1,000円札1枚以上の買い物は出来ないことになります。
それでは、買い物の選択肢は、少なくなってしまうのが現状です。
そこで最低でも10,000円までのお金の知識は必要と考えています。
梅子さんの場合、日本銀行が発券している紙幣で見たことないのは、2千円札だけです。
(ちなみに私もほとんど遭遇したことはありません。笑)
1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉、1,000円札、5,000円札、10,000円札は、教えました。
梅子さんは、美容院でシャンプーしてもらうのが大好きなので、散髪代金を自分の働いた工賃で賄っています。
しかし、散髪代金3,520円の価値を知っていないと、財布からお金を支払えません。
1,000円札1枚では、散髪も難しいです。
好きな美容院のお金を自分で捻出するためには、どうしてもお金の知識が必要です。
好きなことをするためにも知識が必要になり、知識を獲得して好きなことができるのだと思います。
このように知識を獲得して、好きなことをすることは、自由に豊かに生きていく上で大切なことです。
是非とも、重度発達障害児にタイルを通してお金の勉強に結びつけてください。
- 30までの概念しかないと、時計もお金も理解できないからあまり意味がない。
- 10000までの数の概念が分かると、働いたお金で好きなことが出来る。
- 本人が自由に好きなことをするには知識が必要である。
家庭療育の中で算数を教える必要性については、以下の記事をご参考にしてください
重度発達障害児にアラビア数字の1〜100を教える教え方、1〜10のタイル並べの教え方、1〜30のタイル並べの教え方、1〜100のタイル並べの教え方、1〜1000のタイル並べの教え方についても以下の記事で解説しています。
ご参考にしてください。
【家庭療育】1〜10000のタイル盤の材料
材料
1、プロジェクトペーパーA3サイズ
【家庭療育】1〜10000のタイル盤の作り方
A3の用紙4枚を貼り合わせて、50㎝✖️50㎝で10000タイルを作ります。
100タイル5㎝✖️5㎝で縦と横に線を引きます。
【家庭療育】1〜10000のタイル盤の教え方
10000のタイル盤は、どんな時に使用するのですか?
施設でいただいた報酬を10000のタイル盤に貼り付けて、どれくらい稼いだのかを可視化する時に使用します。
大人になってもタイルを使用することで「施設で働くというのは、どういう意味か」ということを理解し、働くことができます。
理解して働くのと、お金の理解をせずに働くのでは、施設で過ごす時間の重さが変わってきます。
施設から帰宅した梅子さんに毎日、「今日は、いくらお金、稼いだ?」と聞くと、「◯◯◯円!」と教えてくれます。
施設の職員さんも連絡帳でいくら梅子さんが稼いだのかを記載してくれているので、いつも答えはぴったりです。
梅子さんにとって、お金の知識も大切ですが、それ以上にタイルを通して理解するということが1番の宝だと思います。
成人しても使える教材ってそうありません。
是非とも、早期療育の中にタイルを取り入れて生きる力(お金・時計・量)をつけてあげて欲しいと思います。
- 10000タイル盤は、施設でいくら稼いでいるのかが可視化できる。
- タイルという教材は、成人になっても使える。
- 学生時代にタイルを使って「働くと報酬をもらえる」という理解をつけて、卒業後の仕事に結びつけることができる。
では!🌸桜🌸