【家庭療育】生理について5つの教えることを解説

療育

🌸桜🌸です。

重度発達障害の女の子が思春期間近になると、生理ナプキンの装着や始末をどうやって教えていくのか分からない、生理になった時の過ごし方をどう伝えるのか分からない、ナプキンをいつまで装着するのか分からない…などが起こってきます。

重度発達障害の女の子に生理を教え方が知りたいです

🌸桜🌸
🌸桜🌸

梅子さんには生理になる前から生理になった後まで5つのことを教えました。

5つもあるのですね!
ちなみに、どんな問題が起こりがちですか

🌸桜🌸
🌸桜🌸

上手くナプキンを着脱できなかったり、生理途中で外してしまったり、生理中、プールに入れないことが分からないことで問題行動が起きたりしています。

梅子さんが小学校3年くらいの時、療育センターの先生から「数年後にくる生理について今から練習しておきます」とアドバイスをいただきました。
以下5つの課題をこなし、小学校6年の時、初潮がきても慌てることなく過ごすことができました。
ただ分かりづらさから失敗例もあるので少しでも参考になれば幸いです。

【思春期になる前にやるべきこと5パターンを紹介 】

1.机上でサニタリーショーツにナプキンをつける練習
2.小学校低学年から母親のナプキン着脱をさせる
3.手を磨く
4.カレンダーを教えておく
5.「女の子」の絵本の読み聞かせ

机上でサニタリーショーツにナプキンをつける練習

サニタリーショーツはしっかりしたもの(トリンプ)を購入しました。   
  
理由は、柔らかいショーツだと不器用な重度発達障害の子供が着脱しづらいためです。
少し高いサニタリーショーツは、お尻の辺りもガードしてくれて後ろもれの心配が減りました。

重度発達障害の子供が使う「道具」はいつもプロの人が使う道具を用意していました。
理由は、不器用な上に道具が使いづらいと上手くできないので高い道具を使わせてました。

梅子さんには、ナプキンは羽付きのものを使用しました。
左の画像のように、羽付だとショーツのカーブの部分に着目させるため、合わせやすかったのが理由です。
右画像のように羽なしナプキンの場合、ショーツに糸で点線を引いて貼り付ける位置を明確にするのもおすすめです。

小学校低学年から母親のナプキン着脱をさせる

梅子さんには、小学校低学年から母親のナプキン着脱をさせました。

なぜ、母親のナプキンの始末をさせるのでしょうか?

🌸桜🌸
🌸桜🌸

机上でできるからといって現場でできる人たちではありません。
実際、梅子さんも血液が付着したナプキンを手に取ることを嫌がりました。


私の生理の時にトイレでナプキンを着脱させることで手際が良くなり、ナプキンが血液がつくものと覚えていきました。
結果、梅子さんは嫌がらずにナプキンの着脱ができるようになりました。

手先を磨く

生理が始まるまでに手先を動けるようにしておくことが大切です。

①剥離紙を取る   
②新しいナプキンを布につける   
③使い終わったナプキンを剥がす   
④ナプキンをたたむ(梅子さんはくるんでいる)   
⑤トイレットペーパーかナプキンの外袋に包む

 
どれも手の動作が関係してくるので、生理が始まる前までに少しでも不器用さを解消しておくことが必要です。

カレンダーを教えておく

生理の始末を教えるのにカレンダーは必要ですか?

🌸桜🌸
🌸桜🌸

はい。
実際、梅子さんも最初、カレンダーと結びついていなかったので、生理中でもナプキンの装着をやめてしまいました。

重度発達障害の子どもにとってナプキンは違和感でしかありません。
いつまで使用するのかが子供にわかりづらいです。 
生理中でも、感覚が嫌で途中で使用をやめてしまう場合があります。 
(血液で汚れることを気にしていない)   
カレンダーで「○月○日から○月○日までナプキンをする」ことを伝えておきます。
生理が始まるまでにその子なりに分かるカレンダーを用意しておくことをお勧めします。

梅子さんが夏休み、生理になった時、3日目以降からナプキンをしなくなりました。
ナプキンをするよう何度伝えてもすぐに外していました。
ちょうど長女から「分かるわ。正直、暑いもん。私ならあと○日我慢するって分かるけど梅ちゃんは分からんからなあ…」と言われました。
私は、梅子さんにいつも使っているカレンダーに生理ナプキンをつける日にちを書き込ませました。
するとその日からナプキンを期日内は外さなくなりました。

「女の子」の絵本の読み聞かせ

重度発達障害の子どもに絵本の読み聞かせは難しくないですか?

🌸桜🌸
🌸桜🌸

はい。
最初、理解できないので梅子さんも全く見ようともしませんでした。

梅子さんが「女の子のからだの絵本」を読み始めたのが小学校4年です。
毎晩、眠る前に読み聞かせをしていました。
当初、全く興味を持てなかった梅子さんは見ようともしませんでした。

しかし、次第にチラチラ見るようになっていきました。
小学校6年の時に初潮を迎えた時、既に見慣れている絵本を読んでプールに入れないことなどを伝えました。
梅子さんは、納得していたので大好きな水泳が入れなくても怒ることはなかったです。

最初、意味が分からない絵本であっても、見慣れることで生理が来た時、結びついてきます。
時間はかかりますが「結びついていく」ということが重度発達障害者には重要だと絵本を通して思いました。

以上、梅子さんが小学校3年から6年生までに教えたことです。
重度発達障害の女の子の育て方は、手間はかかりますが一人で生理の始末ができるようになることで自由になれます。
丁寧に教えてあげて欲しいと思います。
では!🌸桜🌸

成人になった重度発達障害者の梅子さんと一緒に課題学習を通して、心を育てる療育を実践してきた。ヘレンケラーとサリバン先生のような指示の通る関係の構築に尽力してきた。療育は、新居浜にあるトモ二療育センターで9年間勉強。現在、梅子さんは、地元の通所施設で毎日働いている。
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